MUGEN通信

苦手教科に取り組む【紫原校】

春期講座より入塾した中学3年生のDくん。

苦手な英語をやるときはテンションが低く、PDCAのPの部分には自信のない言葉が見え隠れ。

 

今週火曜日の授業。Dくんが取り組む教科は英語。

ハンコや会話を通して苦手教科に取り組むDくんの背中を押し、いざ授業。と思いましたが、その日は違いました。

 

「先生、僕、今まで英語は復習ばかりしていたけど、塾内中間テストに向けて予習を頑張ろうと思います。特に予習だと自信が持てないんですけど、どうしたらいいですか?」

私はDくんが自分から相談に来たことにうれしかった。本当に困ったときには先生に相談することは大事です。

 

単元はUnit1の受け身。私は英語担当でもあり、個別で一から十まで手取り足取り教えて、理解させて、できるようにする自信はある。しかし、それをやってしまうとずっと先生の手助けが必要になり、Dくんのためにならない。教えたい気持ちをぐっと堪え、まずはマルチメを見て見ようと誘導。

その後、要点⇒確認問題⇒確認パターン⇒例文と進んでいきました。

私がDくんに関与したのは、承認と誘導。

休憩になりDくんを見ると、例文のリスニングを聞き、わからない単語の発音を書き、練習用紙に例文を練習する一生懸命なDくん。

その日、チェックテストまではいきませんでした。

Dくん、わかったかな~。できるようになったかな~。

 

授業後、DくんのPDCAを見ると以下のことが書かれていました。

 

テストで点数がとれるようになったらもちろん、先生としてうれしいこと。

それ以上に、DくんのPDCAを見てうれしくなりました。

セルフエスティーム(自己肯定感自分)を高めることができた。

頑張れる存在なんだと自信を持つことができた。

 

今週木曜日、Dくんの授業後のPDCAには、

「チェックテストができなかった。復習するべし。」

と書かれていました。

そして、最後に「悔しいです」と。